ヒアルロン酸について〜part❶〜
ヒアルロン酸とコラーゲンは、どちらも美肌のためには欠かせない成分ですが、それぞれ全く異なるものです。ヒアルロン酸は「ムコ多糖類」という糖質の一種です。水分を含むことが可能な粘液性の物質で、皮膚の内部の他、目や関節などに多く存在しています。たくさんの水分を蓄える機能があり、わずか1gのヒアルロン酸で6リットルもの水分を保持できます。
一方コラーゲンはタンパク質の一種であり、弾力性の高い繊維状の組織で形成されています。体内の全タンパク質のうちのおよそ3割を占めており、皮膚の内部の他、筋肉や骨、血管、じん帯などさまざまなパーツの土台となる成分です。
つまり2つの成分には、「コラーゲンが皮膚組織を支える役割を担い、支えられた細胞のすき間にヒアルロン酸が充満することで、肌を健やかで美しい状態に保つ」という関係性があります。
ヒアルロン酸の役割・効果
皮膚の内部はいくつかの層に分かれており、ヒアルロン酸は表面にある「表皮層」と土台となる「皮下組織」の間にある「真皮層」に主に含まれている成分です。水分を蓄えられるヒアルロン酸には、肌の弾力を保ち保湿する役割があり、衝撃から組織を守る働きをします。
肌以外にも、ヒアルロン酸は全身の中でさまざまな役割を果たしています。例えば皮膚や関節などに含まれるヒアルロン酸は、その高い水分保持力で血管の弾力性やしなやかさを保ったり、関節の潤滑油となったりする役割があります。脳と骨の間を埋める髄液にもヒアルロン酸が含まれており、この場合の役割は脳の老化を防ぐことです。その他目の乾燥を防いだり、毛髪をしっとりさせたりと、ヒアルロン酸は体中のいたるところで活躍してくれる成分なのです。
ヒアルロン酸やコラーゲンは、サプリメントや化粧品などでもよく見かける、肌のみずみずしさや弾力を保つために欠かせない美容成分です。この2つは元々体内で生成される成分で、それぞれの役割には違いがあり、皮膚の真皮層に両方の成分がそろうことで美しい肌を作ったり健康を保ったりしています。加齢などのさまざまな原因によって減少してしまい、不足すると、乾燥やしわなどの肌悩みにつながります。来週はコラーゲンの役割とヒアルロン酸とコラーゲンの補い方についてお伝えしたいと思います♡