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弱酸性

健康的な肌の表面は、pH(ペーハー)4.5~6.0の弱酸性に保たれています。

肌は弱酸性のとき、 

角質層内の肌本来の保湿成分

(天然保湿因子・NMF)が、

もっとも水分を保持しやすくなる!

という特徴があります。

また、肌が弱酸性のときは、

肌表面の常在菌のバランスが安定するために、肌に対する刺激の原因となる悪玉菌の黄色ブドウ球菌など、

雑菌の繁殖を防いでくれます。

肌に存在する常在菌の中には、

肌のいちばん外側にある表皮に

生息している善玉菌の表皮ブドウ球菌など、

天然の保湿成分(グリセリン)を分泌して、

肌のバリア機能を高める働きものもあります。

しかし、敏感肌・乾燥肌のような、肌表面の常在菌のバランスが崩れやすくなってしまった状態では、肌を弱酸性に保つ皮脂などが減少しているために、肌のpH(ペーハー)がアルカリ側に傾いてしまいます。

肌に傷や湿疹ができてしまったときや

大量の汗をかいたりしたときは

肌のpH(ペーハー)が

アルカリ性に傾いている状態です!

高齢者の肌や、赤ちゃんのおむつの中も中性~アルカリ側に傾いてしまっています。

それでは、肌表面がアルカリ性に傾いてしまうと、肌はどうなるのでしょうか?

肌の「バリア機能」が乱れて、

細菌や微生物などが繁殖しやすくなります。

具体的には、悪玉菌である黄色ブドウ球菌などが増えやすくなり、炎症や湿疹を招くことがあります。

健康的な肌の場合には、pH(ペーハー)のバランスが一時的に崩れても、30分ほどでpH(ペーハー)を弱酸性に戻すことができますが、バリア機能が低下している肌は、健康的な肌と比べ、弱酸性に戻るまでに時間がかかってしまうことがあるのです。

つまり、肌が本来のpH(ペーハー)である「弱酸性」に保たれていることが、健康的な肌の基本というわけです。悪玉である黄色ブドウ球菌はよりアルカリ性を好む性質があることから、肌を弱酸性に保つことは、この悪玉菌から肌を守ることにもつながります。

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